ある書店で、若い母親が「ここには沢山の本があるのに、この子が読める本は一册もない」とつぶやきました。その母親は視覚障害のある女の子を連れていました。「わんぱく文庫」は、その声を聞いてたち上がった女性たちのボランティアグループによってつくられました。
 1981年、世話人たちは大阪市西区の盲人情報文化センターの一室で13人の子どもたちを集めて開催したお話会を皮切りに、視覚障害児のための文庫活動を始めました。(中略)
 健常者は図書館へ、視覚障害者は点字図書館へと分けるのではなく、同じ場所ですべての人が読書を楽しめる環境をつくるという理想を追い求め、「わんぱく文庫」は新たなスタートを切りました。
-ビデオより-